2012年12月22日土曜日

小さな金塊

今日は娘達とアムロちゃんのライブに行ってきました。大きなスクリーンにアムロちゃんの手元が映った時にシンプルな幅広リングが目に入った。PVでもよくチェックを入れるが、凝った衣装にシンプルなジュエリーをつけてる事が多い。すごくカッコ良い。ビジュアル系にみるジャラジャラ・ゴツゴツよりシンプルな物をつけこなしているカッコ良さに僕は魅かれる。

シンプルな幅広リングといえば、友人でゴミス・テルナ社長の高井氏が先日、ブログで私物の幅広リングをお披露目していた。なんともリッチなゴールドの使い方。幅広で肉厚でシンプルでかっこいい。僕もシンプルリッチなやつがひとつ欲しくなった。高井氏のリング、カッコ良いから気になった人は見てみて!!

最近、ゴールドにものすごく魅かれる。先日、ゴールド溶かして小さな金塊を作ってみた。いつも銀や銅ばかりいじっているので、金の硬さがものすごくよくわかった。この金塊は制作中のグラスの部品に使おうと思っています。


ゴールドの相場が史上最高値の現在、めちゃくちゃ高いので、いらなくなった物(左写真)を集めて溶かし叩いて小さな金塊(右写真)に変身させてみました。

2012年11月23日金曜日

卒業作品

毎日の日課~仕事を終えパソコンをつけ、友人のブログを見る。今日はてっっちゃんこと株式会社ゴミス・テルナ社長のブログに僕の事が書いてあった。人に気にしてもらえる嬉しさを実感した。
それと、今日は、ジュエリーの仕事の話でハッシーくん(ハワイアンジュエリーショップ・Waioli代表)とずっとやりとりをしていた。

二人とも、ジュエリー学校からの友人で、年は僕より10歳近く若い。しかも、学校の先輩だ。ジュエリー学校では本当にいっぱい素敵な人と出会えた。二年間、仕事をしながら寝る間も惜しんで群馬から東京に通った。本当に楽しくて全く苦じゃなかった。この二人とは、僕が入学して初登校の日を間違え、この二人がいる教室に入って行ったのがきっかけで出会った。わざわざ群馬から来た僕を何もさせないで帰すのかと、てっちゃんが先生に抗議して、結局その日一日を教室で二人からジュエリーの第一歩の手解きを受けたのを思い出す。

糸ノコに刃をセットして、銅板を切り出す。こんな今では何でもない作業だが、僕の第一歩の先生はこの二人だった。そして、二人がこうしてジュエリーの経営に携わっている事が本当に嬉しい。

今日は何だかジュエリー学校の事をいっぱい思い出す一日だった。

学校最後の卒業制作を久しぶりに棚の奥から引っ張り出してみた。




懐かしくもあり恥ずかしくもなる作品達だ。すでに木目金に夢中だったんだなぁって思った。そして、なんだこれは?と思うような物だが思い出に大切に保管しておこう。

上:バングル~当時、何度も失敗しながら一生懸命作った三色木目だ。細かい模様で色もよく出ている。石留めもいっぱいしてあってがんばった形跡がよくわかる。 

中:バングル~これは記念すべき第一作目の木目金だ。模様もまだらで、初めて作った感がよく出ている。

下:ネックレス・ブローチ~こんな重たいネックレスありえないなぁ。真ん中のデカイ部分は脱着可能でブローチにもなるように作ってあった。そんな事忘れてたなぁ。裏の作りとか見ると、頑張ったのがよくわかり、出来栄えとかより、そういうがんばりに感心した。部品も全部かしめて繋げてあったりとよくがんばった感が手にとって見えた。木目金はよく出来てた。

今となっては恥ずかしさもある作品だが、卒業時、賞を頂く事も出来て嬉しかった思い出があります。       

2012年11月22日木曜日

ワックス&ゴールド

最近の興味はワックス制作とゴールドと何か制作の興味に変化が出てきた。しかしながら、現在ゴールドの相場がプラチナを上回るというご時世だから、あまりにも高すぎて辛いですなぁ。とはいえ、今日は時間があったので、ワックスがいじりたくて一日中工房にコモって作業してました。このワックスというのは、ロウのような塊を削ったり盛ったり成形して、型どりして、そこに金属を流し込む制作方法です。そんなワックスを今日いじったのは何年ぶりか分からないぐらい久しぶりで、色んな事を、思い出しながらの進行で何か新鮮で楽しかったです。


今回ワックスがやりたくなったのは、先月に友人の木下君(工房・銀福堂の主・木下剛志氏)の展示会に行き、ひねりと面とりの効いたリングに魅かれ色々とやってみたくなりました。彼はジュエリー学校の友人で入学から卒業までの2年間全てを一緒に過ごした友です。自分にはない発想をいっぱい持っていて、制作の全てを気にして見てきました。僕にとって良きライバルです。銀福堂のホームページへ行くと木下くんの作品が色々見れますので是非行ってみて下さい。シュールでエロスでプリティーと色んなジャンルがあります。それと、彼の作るポストカードは必見です。気のおかしくなるような手書きのデザインすごいです。

それと最近ゴールドに興味あるのは、これまた友人のてっちゃん(株式会社ゴミス・テルナ社長の高井哲朗氏)の影響です。彼もジュエリー学校からの友人で、僕がジュエリー制作を続けてこられたのも彼のおかげといっても過言ではないくらいにいっぱい励みをもらいました。とにかくお洒落でこだわり屋でゴールドが好きなてっちゃん。最近、彼のワックスでのゴールド制作をみていて、何だかものすごくゴールドを使った制作がしたくてたまらないんです。株式会社ゴミス・テルナはジュエリーのトータルサポートをしていますのでジュエリーで何かお困りの事があったら、ホームページを訪ねてみて下さい。

2012年11月15日木曜日

紅葉・道楽園

今日はいつもの慌ただしい生活から逃れるため、ぶらぶらと山の方へ出掛けてきました。
大間々から日光へぬける渡良瀬川沿いを紅葉見ながら、予定もなくのんびり時間を過ごした。
今日は車で行ってきたけど、このルートは桐生駅から足尾駅をつなぐ渡良瀬渓谷鉄道で渓谷沿いをトロッコでゆられてだらだらと行くのがおすすめ!!渓谷に山に野に田舎を満喫できます。


朝から紅葉見ながら渓谷散策して草木ダムのところにある富弘美術館に寄り涙してしまった。
この辺に来たら、是非この美術館に立ち寄ってもらいたい!!いろんな感動を与えてくれます。

そして、お昼は大間々にある道楽園。こちらのお店おすすめなので是非、寄ってもらいたい!!
十代の頃からもう20年近く通っているお気に入りのお店です。郷土料理で群馬っぽいイノシシ鍋がおすすめ、キノコやアユも美味しい。そして、このお店の特徴はなんといっても個室。庭園に大っきな酒樽がいくつもあって、それが部屋になっていて、コタツが完備されている。この酒樽の中で、コタツに入ってのんびり山を眺めながらの酒を飲むのがすごくいい。ゆっくりした時が流れます。家から遠いけど、それが好きで鍋が食べたくなると、わざわざ足を運びます。


普段、お昼は鍋をやってませんが、今日はわがまま言ったら作ってくれました。ありがたい。
そして、なによりリーズナブルなところが嬉しい。今日はお昼だったので、三千円くらいでおまかせ!と言ったところ、これでもかというほど、いっぱい出てきてびっくり!!

山菜の前菜三種から入り、甘味噌の美味しいゴマ豆腐、お刺身に、鍋に、茶碗蒸し、もうこの時点でお腹いっぱい!!しかし、この後さらに、びっくりするほど大きな海老フライに、アユの塩焼きに、グラタンに、ご飯と漬物、デザートまで付いて、もう食えませんと思いながらも、全て美味しく完食してきました。この値段でこんないっぱい出してもらっちゃって申し訳ない。もう大満足でした。

        

今日はのんびりとした時間を過ごし、美味しい物食べて、気持の良い休日でした。
群馬へ来たら是非、立ち寄ってみて下さい。

2012年10月6日土曜日

ひっさびさ木目金 Vol.3

この間、木目金作りを失敗してしまった。前回、紹介したようにタバコの箱程度の厚い金属がミルフィーユ状にキレイに融合すれば成功なのですが、溶け出してしまうとどうにもならない。しかも、溶け出す状態までいくと、ただの合金になってしまうので、使い道もなく、マジでもったいない。
木目金を作り始めた頃は失敗を何度も繰り返したが、最近失敗する事もなくなっていたから、こんなひどい塊を見るのは久しぶりだ。どうにもならないので、遊びでそのまま溶かしてみた。すると、面白い溶け具合の塊になったので火を止めて観察してみると、赤銅が溶けきらない状態で融合している。面白そうなので、そのまま叩く事にしてみた。うねりラインの金属ができたが、使い道もなさそうな変な金属ができあがってしまった。今回は木目金作り失敗してしまったが、失敗したなりに新しい手応えがあった。




2012年9月25日火曜日

シュマンドール

今日は、僕のお気に入りのお店を紹介したいと思う。群馬で美味しいフレンチを食べたいと思ったら、是非、ここシュマンドールを訪れてもらいたい。行くたびに、食の幸せを感じさせてくれるお店です。メニューも月替わりで旬な物をたくさん堪能できます。料理も素晴らしいですが、デザートの最後にフルーツソースを使って竹串一本でお皿に描いてくれるソース絵がお気に入り。素敵で食べてしまうのが勿体無いです。幸せや喜びを教えてくれる本当に素敵なお店です。


ひっさびさ木目金 Vol.2

木目金制作の続き~切った金属板を重ねるとこんな感じでタバコの箱と同じ厚みになった


これに火を入れて、とも付けします。木目金の良し悪しは、この時の火jの加減で全てが決まります。久々なので、なんか緊張する。


この分厚い金属の塊の芯まで綺麗に火をまわして、とも付け完了のはずだったのに、久々なのか?感がくるったのか?失敗した…(>_<)
溶け出してしまった醜い塊を見ながら、茫然としてしまった。

2012年9月14日金曜日

ひっさびさ木目金

すっごい久々のブログ更新です。毎日毎日…延々とラーメンを作っていて、夏の厨房の暑さは地獄だし、湯切りのやり過ぎなのか?肘腱鞘炎で腕は痛いしで、そろそろ嫌になるかと思っていたけど、結構楽しくやっている。休みの日はたまに浅草のお師匠様の所で金属いじりをする他は、ラーメンで疲れてしまってほとんど寝ている。連休をもらえたので、ラーメンのタレやスープの試作でも作ろうと思ったが、やっぱり金属いじりがしたくなり、昨日は浅草で金槌遊び、今日は自分の工房で木目金遊びと充実した連休を過ごせた。


木目金の材料となる金属板を何種類か切ってみて、どんな金属種類の組み合わせにするか考え中です。

2012年7月29日日曜日

NEW アイテム

今日からラーメン修行だけでなく、うどん修行も始まりました。忙しくなかなか制作に費やす時間がない中、先日、新しい金槌を作りました。2本作ったのですが、金槌の柄の木を削ることからですので、結構大変なんです。右の金槌はしぼり槌で、左の金槌はならし槌です。しぼり槌は大きな槌目を作りながら金属を延ばしていけるように面を平らに整えてあります。ならし槌は名前のごとく、叩いた槌目をヤスリなどを使わずとも綺麗にならしていくための金槌です。今回作ったならし槌は下の写真のように、グラスの口元のカーブをならすために、そのカーブに合わせて面を作った物です。制作物に合わせて様々な道具を作らなくてはいけなく、すごく大変ですが、この新しいアイテムが誕生した時はなんとも嬉しく、そんな大変さも忘れさせてくれます。



2012年6月20日水曜日

銀の経年変化

銀は一般的に黒く変色する事で嫌がられます。手油や汗などがついたままにしておくと、すぐに硫化してしまい黒く変色してしまいます。しかし、手油などがつかずに本来の銀の色の経年変化とはとても綺麗な物です。銀色から~少し金ぽい色に~それから桜色に~そして紫色になり~青へと変化~その後、渋い茶黒~へと変化していきます。この桜色や青く光る銀を見るためには、熱処理した後の酸化膜などをキレイに酸洗いして重曹で磨き込む必要があります。手油などつくとダメなので、身につける装飾品では無理があると思うので、なかなか目にする事もないと思います。
僕の先生の作品が青くキレイな色を出していたので写真をアップします。この花器は鏡面と荒らしの仕上げで縦縞の模様になっています。鏡面と荒らしの部分でも色の変化スピードは変わってきます。鏡面部分が青へと変わってきた物です。花器に僕の影が写ってしまい、解りずらいですが、実物は銀が青く光り、すばらしく綺麗です。

2012年6月1日金曜日

すばらしき才能

僕には、紫穂と優花という二人の娘がいます。この二人‘字’が異常にうまい。二人とも‘段’はあっという間に飛び越えて‘特待生’です。特待生とは、師範の手前です。あとは、大人になれば師範になれます。下の娘の優花にいたっては、小学生にして特待生になりました。字がうまいというのは一生役に立つ事だと思います。そして、かっこいいです。上の娘の紫穂が最近は百人一首を全て書いています。それが、なんだかスゴクかっこいいんです。書いた物を集めてインテリアデザインにしたいぐらいです。僕が‘和’をコンセプトにしたお店を出す時には、是非二人の感性を看板やインテリアデザインに活用したいです。

ビアグラス制作 Vol.2

制作中のビアグラス~暑くなってきたので、早くこれで一杯やりたいけど、忙しくてまだ制作途中のままです。でもだいぶ深しぼりになってきました。


真っ平らの銀板から段々とグラスの形になってきました。奥行きのある物~これを深くしぼると言うのですが、この深しぼりは大変です。若干1ミリ程度の厚みの銀板を何千回何万回と叩いて厚さ均一に延ばしながら同じ形にしぼっていく作業は気が遠くなります。今の時代、この金属をしぼる作業は機械であっという間にできます。しかも、ものすごく均一に!!銀器ショップで売られている銀製のグラスなどはほとんど全て機械でしぼられています。それをあえてなぜ気の遠くなるような手作業で作るのか?これはもう自己満足の世界としか言いようがありませんが、昔の人のすばらしい技術をいっぱい取り入れて、自分の作品に活かせたらと思ってます。

最近、肘が腱鞘炎になってしまってすごく痛くて困っています(泣)

2012年3月25日日曜日

桜咲く

先日、長女の高校受験が終わりました。無事に希望校に合格する事ができて良かったです。小さい頃から一生懸命に勉強しなくても頭が良く理解力の高い子だとは思っていましたが、受験前になってものんびり毎日携帯いじりか寝ているだけで、とても不安に思っていました。あれでよく受かったと思います。僕の方が緊張して受験前にはお寺に神社に何度も足を運び、発表日前日はそわそわとなかなか寝る事もできなかったです。自由気ままに何も言わずに育ててきましたが、春からは伝統ある女子高に通い、何を学び、何に興味を持ち、どんな道を進んで行くのか、楽しみです。夢いっぱいに育っていってもらいたいです。

ビアグラス制作 Vol.1

最近、少し大人になったと思えることがある。お酒の飲み方だ。若い頃は浴びる程に飲んで、記憶がなくなるまで飲まないと満足できなかった。そんな飲み方をしていたせいで、数々の失敗をしてきた。そんな自分が嫌になり、7年近くお酒はなるべく控えてきましたが、最近、一日一本寝る前のビールを楽しんでいます。
そこで、晩酌用のビアグラスが欲しくなり、制作する事にしました。銀は温度を伝える速度に優れている金属なので、冷たいビールを注ぐとびっくりする程冷たく感じさせてくれて最高にうまいビールを楽しめます。折角なのでペアで作っていきます。

まずは、同じ大きさに切った銀板を叩いて立ち上げていきます。


お皿のような形状になってきました。どんどんとひたすら叩いていきます。たまに無の境地になるくらいひたすら叩きます。段々とグラスの形状になってきました。


金槌のみで全く同じ形状に作っていくので難しいです。

2012年2月16日木曜日

彫金の原点

幼いころ、何になりたい?って聞かれると、仮面ライダーって言ってた。そして、純粋に本当になれると思って、よく変身玩具を手に人気のないところで変身を試みた。そんな子供だったけど、大人になってもライダーが好きで、僕の部屋の壁は全面ライダー達で埋め尽くされている。そして、この写真は僕のコスプレではなく、オーダーフィギュアです。あまりにもリアルでよく出来ている。幼き夢は密かに叶えられたけど、ちょっとあぶない気もする。好きなフィギュア原型師がいて、このライダーもその人の作品なのですが、僕はこの人の作品を始めて見た時、造形するという何かに心が動いたのを覚えている。僕も造形する何かを始めたい。彫金を始めた原点だった。だから、ジュエリー学校時代もそうでしたが、初めはワックスいじりに夢中でした。今の時代はこのワックス制作で、鋳造するのが主流ですが、彫金をやればやるほど、なぜか古典的、伝統的技術にどんどん魅かれていってしまい、あまり人のやらない方向性へと進んできちゃいました。そして、今のスタイルに到ります。最近はワックス制作を全くやらなかったのですが、久々、このフィギュアを見たら、造形的なワックス制作をやりたくなってきました。

THE ハンドメイド Vol.4 完成

金属の溶解から紹介してきた今回のペンダントは最後に、彫り職人の橋爪氏にすばらしい手彫りを入れてもらい、完成しました。橋爪氏とは木目金と彫りのコラボ作品でいつもお世話になっていますが、手彫り職人がいなくなってしまった今、本当に貴重な技です。そして、なんといってもまだ若いのです。近い将来、日本を代表する彫り職人になると思います。本物の手彫りは何とも言えないエッジが効いていて本当に美しいです。現在、色々なブランドでみられる手彫り風作品とは比になりません。こちらが完成作品です。



裏には須藤社長の大切なお嬢さんと息子さんの名前と誕生石が入っています。作り出した作品が大事な存在になってくれたら、嬉しいです。

2012年2月9日木曜日

THE ハンドメイド Vol.3

本体とバチカンが出来ました。マルカンを作って、この部品をつなぎ合わせていきます。
マルカンは、溶かした銀を角棒に伸ばして線引き盤で丸線にします。この丸線をハンドドリルの先に固定してドリルの回転を利用してよじっていきます。このヨリ線を使い、ねじれたマルカンを作りました。



ロウ付けして、全ての部品をつなぎ合わせます。普段、木目金を色んな部品に組合わせてロウ付けしたりするので、すごく火加減に神経質になりますが、今回は銀単体なので、ものすごくロウ付けが気持ち良く、気分良かったです。全ての部品をつなげて、キレイに磨いたら刻印を入れます。ペンダントトップの形が出来上がりました。

2012年2月8日水曜日

THE ハンドメイド Vol.2

前回、ペンダントの本体になる丸い銀塊を作るところまでを紹介したので、今回はバチカンを作っていきます。バチカンとはチェーンを通す部分です。まずは、銀を溶かしてローラーで薄く伸ばし、使いたい大きさにカットします。これをなまして、木槌で叩きながら丸めていきます。金属を叩く時には、金槌や木槌を用途に合わせて使い分けます。

キレイに丸めたら、合わせ目を整えるため、ノコ刃を入れ、ピッタリ合わせたらロウ付けします。これで丸い筒の出来上がりです。ヤスリで形を整えればバチカンの完成です。


2012年2月2日木曜日

THE ハンドメイド Vol.1

すっごく久々の更新となってしまいました。前回、新しい事への挑戦を始めたと書きましたが、実はラーメン屋に修行へと出ています。今回、制作するのは僕が大変お世話になっているこのラーメン屋・麺処みどりの須藤社長のペンダント制作です。何かを作るというのは、食でも金属でも同じで拘りを持ち追い求めて行く中で一番難しいのはシンプルな物をどう表現するかだと思っています。普段、木目金というすごく個性の強い金属を作っていますが、今回は銀だけで、しかもただの丸での制作です。拘りをもった方へのペンダント制作なので、こんなところまで手作りかというのを見てもらいたいと思います。

まずは、銀を溶かして塊にするところから始めます。この塊を叩いてはなましてを繰り返して密度のある絞まった金属にします。


さらに叩いて丸の厚みやアールの調整をしていきます。これをヤスリでキレイに整えます。



2012年1月3日火曜日

謹賀新年 2012

2012 辰 
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
しばらく更新していませんでしたが、新しい事に挑戦を始め、彫金作業をお休みしてました。
お正月は元日から榛名の鍛冶屋でナイフ職人の田中様が遠いところわざわざ工房まで足を運んで頂き、木目金を見学に来て下さいました。伝承なく途絶えた技を群馬に作っている者がいるとはと、大変、驚かれていました。金属話で盛り上がり、気分はお正月から彫金モードに入り、丸二日間、工房に籠り作業し続けました。疲れましたが、気分の良いお正月を過ごしました。

ずっと制作途中だった一輪挿しが完成しました。お正月用のお花を飾ってみました。