2013年11月24日日曜日

木目金Zippo制作 Vol.7


                                                    くぅぅ~シブイっす!!




しかし、前回紹介したヒンジ部分を本体にセットしたところパイプ部分が本体の背中に
あたってしまいフタが閉まりません。なので背中にパイプ収納のくぼみを作ります。



本体の背中側だけを糸ノコでくぼみ入れるテクです。

スゴイ薄さで金属を糸ノコで切っていきます。



糸ノコ入れたら、ヤスリで整えて少しづつ調整していきます。最初に糸ノコを入れることにより
キレイに鋭角を出す事ができます。


金具を差し込み、パイプの収納具合をチェックしながらコンマ数ミリの調整を行いながら
すり合わせていきます。


                    じゃんッ!!完璧な収納です



次は、このパイプに銀線通してかしめます。それを本体にロウ付けです。

次の作業がこの作品の中で一番の難所になると思います。

本体と金具をロウ付けする際にパイプ部分に火がまわったらアウト!!

パイプにロウがまわってしまってもアウト!!

マジで難しい。超難関のロウ付けにどうやるか頭を悩ませています。


2013年11月20日水曜日

市松木目切嵌腕輪 制作過程



 展示から帰ってきた作品をマジマジと眺めて見た

失敗ヶ所が目につき、火の通し方や叩き方に、もっとこうすべきだった!という反省点がいっぱい

仕上げの木目調もあまりよくなかったけど、反省点はまた次の作品に活かそう

今回の作品の制作過程です

初めは遊び半分で市松模様の板を作りました



それから図案を考えていき、木目金を切り嵌めしたり、銀張りをしたりと55個の部品を組み合わせて火にかけました。



これは全ての部品をロウ付けして火からあげたところです
部品数が多いため、全体にホウ砂をたっぷり塗り、ガラスの膜を作っています



表面のガラス質の膜を硫酸で溶かしています
膜が溶け落ちる様がよくわかりますねぇ



ガラス膜が溶けてキレイになったら余分な部分を切り落とし、これで図案の通りの一枚板が完成します



この一枚板を曲げて表面を整えたら完成!!

きったない手ですねぇ~

だいぶ大まかに紹介しましたが、ここにたどり着くまでにかなりの時間を費やしました

反省点もいっぱいありますが、コツコツとやってきた自分の技術を評価してもらえた事は
本当に嬉しかったです。


2013年11月15日金曜日

第11回全日本金銀創作展 受賞作品 



先日、第11回全日本金銀創作展で受賞しました作品が展示から帰ってきましたので
写真をアップします

こちらが作品名 : 市松木目切嵌腕輪になります



                           


                           
名前の通りに市松模様と木目金を合わせた一枚板を曲げただけの腕輪ですが

この一枚の板は55個の部品から作られています

これだけの部品数で裏は銀張りと縁に細長い銅板が嵌めてあります

単純な模様ですが、それゆえに誤魔化しがきかなく、ロウ付けも仕上げも苦労しました

しかし、展示場でお師匠様やすごい工芸士の方々から、力作だねぇ~という言葉をもらって
嬉しく、苦労した甲斐あったものです

Zippo制作の発展から遊び半分で作り始めた切り嵌め作品がまさか受賞する事になるなんて
ホントに信じられなく嬉しかったです

2013年11月6日水曜日

第11回全日本金銀創作展 受賞


二年に一度行われる全日本金銀創作展が開催されました。

一部門が置物、二部門が装身具です。伝統工芸士の競演です。

そんな中、僕は二部門に腕輪を出展していました。

先週、受賞者発表が行われ、なんと受賞の連絡を頂きました。

大臣賞、知事賞と素晴らしい作品が並ぶ中、僕は五番目の日本商工会頭賞を受賞しました。

作品名 : 市松木目切嵌腕輪

展示会場が撮影禁止だったため作品の写真がまだないので制作過程も含めながら後日アップしたいと思います。