2014年7月18日金曜日

木目金バックル




今、木目金を使ったバックル制作をしているので、制作過程を綴りたいと思います。

まずは、木目金を作るために、板を切り出します。



作りたい大きさをイメージしながら、20枚ぐらい切り出します。

この切り出した板をキレイに処理します。



ヤスリ状のスポンジで一枚一枚、両面をキレイにヤスリます。

これは、金属の表面の酸化膜を落として、生の純正な金属部分を出してやってます。
これを怠ると、火で溶かした時に金属分子が密着しなく、失敗に終わります。

地道な作業ですが、すごく大事です。



これが、キレイに処理した板を積み上げた物です。

これを火にかけて溶着します。


 20枚以上の板が重なり、分厚い一つの塊りができたら、
ひたすらナマして叩いてナマして叩いてを繰り返していきます。


これを繰り返すことで、2㎝ぐらいあった厚みをどんどん落としていきます。

この時、上下からの力により側面が上と下が延べ出して、真ん中がくぼんできます。
このくぼみができたまま、叩き続けると最後に割れの原因になります。



これは、だんだん薄くなってきた塊り。
光っているところが側面ですが、写真のように、くぼみを作らずに打ち込んでいく事が大事!!

これ、割れやハゲが出来ないように木目金を作るには、かなり重要な事です!!



厚さ5ミリぐらいになってきたら、ナマし叩きに加え、彫りこんでいきます。

だんだん模様が出てきました。



これが、厚さ3ミリぐらいの状態です。

イイ感じで模様が出てきました。

ここまで来たら、あとは割れない事を祈るばかりです。

慎重にナマしを何度も入れながら、厚さ1ミリまでもっていくと…





                        木目金の完成!!



これはまだ、バックルの部品としての一部なので、続きはまたあとで!!














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