2019年11月29日金曜日
市松木目煙草箱 制作5
市松木目煙草箱の制作過程
前回、ヒンジ制作までアップしました
タバコケースの外形が成してきたので
内側に仕込む部品を制作していきます
ケースにタバコを収納した時に
タバコを留める帯を制作します
タバコ留めは外側の市松模様に合わせて作ります
まずは同じ素材で部品を切り出し
接ぎ合わせします
タバコの収納本数の寸法計算をして
ケース内側にきっちり収まるように足を制作しました
ケース内側全面が岩石槌目になっているので
タバコ留めの足や裏側は岩石槌目で揃えて仕上げました
前に作った荒らしの当金がこんな時には
めちゃめちゃ役立ちます
タバコがぴったり収まり高さ寸法もバッチリです
ケース内側に帯を取り付ける時は
バネを仕込んで可動式に作ります
次回は帯を本体に取り付ける際の
軸棒を制作していきます
彫金工房Aikawa 相川千明
2019年11月22日金曜日
市松木目煙草箱 制作4
市松木目煙草箱の制作過程
ケースの両蓋が形を成したので
これを繋ぎ合わせるヒンジを取り付けていきます
丸パイプを作り等間隔に切って並べます
両蓋交互にロウ付けで取り付けます
仮付けの少量のロウを一度流し、固定させた後に
一気にロウを流し込みます
ケース全体どこをみても全てロウ付けだらけですので
ここまで来ると火を入れて他の部分を溶かさないように
ロウを流し込んでいく作業も緊張感が走ります
ヒンジの取り付けが完了したら
細い芯棒を通して平行や噛み合わせ等の確認をしっかりと行います
外側は木目金と市松の模様板
内側は銀張りの岩石仕上げ
外側と内側で違う風景を楽しめるよう
2層仕立てで作り上げたタバコケースとなります
この後はこのデザインに合わせて
内側の取り付け部品を作っていきます
彫金工房Aikawa 相川千明
2019年11月15日金曜日
市松木目煙草箱 制作3
前回、板からケースの形を成してきました
ロウ付けで火を入れると板面積があるのでたわみます
当金にあててキレイに叩いていきます
両方のサイズや噛み合わせがピッタリになるよう
きっちりと合わせていきます
キレイに叩き合わせたら内枠を制作していきます
外側は木目金と市松模様を接ぎ合わせて模様出ししています
内側は全面を銀張りの岩石槌目で作りました
内側は全面が銀なので、それに合わせて
内枠も銀の岩石槌目で作りました
内枠をロウ付けした際にたわんだ所を
隙間に入る当金でキレイに直してから次の作業に進みます
彫金工房Aikawa 相川千明
2019年11月11日月曜日
市松木目煙草箱 制作2
市松木目煙草箱の制作過程
前回の材料作りから形を作っていきます
木目金と市松の接ぎ合わせ板を叩いて
両方の板が合わさるように曲げていきます
合わせ物なので両方がきっちり同じサイズになるように叩きます
タバコの収納サイズの高さ等も考えながらの調整です
両蓋を合わせたら、側面の板を
ロウ付けしていきます
ずれなく合わせ易くするための隙間冶具を作ります
隙間に冶具をはさんでカラゲ線で固定しました
色々な角度から何度も直角と水平を確認して
ロウ付けに入ります
側面をロウ付けした後に二つを切り離して
段々とケースの形を成してきました
彫金工房Aikawa 相川千明
2019年11月4日月曜日
市松木目煙草箱 制作1
タバコケース : 市松木目煙草箱が
全日本金銀創作展におきまして
第2位の関東経済産業局長賞を頂く事ができました
このタバコケースの制作過程を綴りたいと思います
まずは木目金の制作からスタートです
タバコケース本体の板にこの木目金を使用します
本体は木目金と市松模様を組み合わせるので
四角い板を接ぎ合わせて市松の板を作り出します
ケースの合わせ物ですので一つ一つきっちり丁寧に
サイズの切り出しを行います
木目金と市松の板を接ぎ合わせによりロウ付けしていきます
模様の組み合わさった一枚板の出来上がり
同じ工程でもう片方の板も作ります
模様違いの一枚板を作り変化をつけてみました
タバコケースの中に何本のタバコを収めるのか?
叩いて曲げた時や高さの計算等を色々と考慮して
寸法出しをしました
この寸法出しが一番大変ですが
これができたら、後はコツコツと丁寧に作業を進めるのみです
彫金工房Aikawa 相川千明
2019年11月2日土曜日
2019年7月12日金曜日
木目金・煙管制作
煙管用の木目金を制作しました
この木目金の板に切り嵌めして
銀のパーツを嵌め込んでいきます
銀のパーツは丸めてパイプ状にした時にスパイラルして
継ぎ目も螺旋がきちんと繋がるように計算して嵌めてあります
こんな感じに螺旋状のパイプができます
螺旋状のパイプをこの道具で整えます
この道具は溝台といいます
新しく作った溝台なのですがすごく使いやすくて
いつまでも叩いていたくなります
彫金工房Aikawa 相川千明
2019年6月27日木曜日
mokumegane-木目金
木目金の制作
最近、木目金の柄出しに力を入れています
以前の斑模様も作っていますが
最近は自然な木目柄を出したく色々と試しています
最近の木目金を接写してみました
銅の酸化がイイ感じで自然な木目感が出ています
今までの木目金のグニャグニャ感ではなく
自然な流れをイメージして彫り出してみました
これは木目金の制作途中の彫り出しているところですが
こんな感じで彫りっぱなしな感じも個人的にはとても好みです
彫金工房Aikawa 相川千明
2019年5月9日木曜日
道具作り 溝台
煙管を制作し始めて
自分の欲しい溝のラインが分かってきたので
新しく溝台を作り直してみました
鉄の塊りをグラインダーで荒削りしていきます
グラインダーで大まかな筋を彫り込んでいきます
大まかに溝の形を作ったら
ここからはヤスリで堅い鉄をひたすらに整えていきます
腱鞘炎になりそうな程に砥ぎ込んで
キレイなラインの溝を作り上げました
ケヤキの角材にセットしてみました
これからも制作を続ける中で新しく欲しくなったラインの溝を
追加、交換できるようにカートリッジ式に仕上げてみました
真ん中の鉄は同じサイズの鉄塊です
これに溝彫りして交換できるようになっています
新しい溝台の試し打ちが楽しみです
彫金工房Aikawa 相川千明
2019年4月28日日曜日
木目金唐草螺旋煙管
7寸の木目金煙管に
唐草を施しました
色々な角度からの画像をアップします
木目金に銀板の螺旋を切り嵌めしています
そこに唐草和彫りを施しました
ロウ目も綺麗に螺旋が繋がっています
木目金と和彫りの伝統技術の共演でとても豪華な作りとなっています
煙管の販売を始めましたのでHPの作品ページをご覧下さい
木目金&和彫りのお揃いのバングルも用意しております
煙管とバングルのセットで使って頂くと
とても豪華な煙タイムを味わえると思います
かなりの手間をかけた作品となっていますので
制作には少しお時間を頂く事になりますが
どうぞ宜しくお願い致します
ご不明な点はお問い合わせください
彫金工房Aikawa 相川千明
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