2012年6月20日水曜日

銀の経年変化

銀は一般的に黒く変色する事で嫌がられます。手油や汗などがついたままにしておくと、すぐに硫化してしまい黒く変色してしまいます。しかし、手油などがつかずに本来の銀の色の経年変化とはとても綺麗な物です。銀色から~少し金ぽい色に~それから桜色に~そして紫色になり~青へと変化~その後、渋い茶黒~へと変化していきます。この桜色や青く光る銀を見るためには、熱処理した後の酸化膜などをキレイに酸洗いして重曹で磨き込む必要があります。手油などつくとダメなので、身につける装飾品では無理があると思うので、なかなか目にする事もないと思います。
僕の先生の作品が青くキレイな色を出していたので写真をアップします。この花器は鏡面と荒らしの仕上げで縦縞の模様になっています。鏡面と荒らしの部分でも色の変化スピードは変わってきます。鏡面部分が青へと変わってきた物です。花器に僕の影が写ってしまい、解りずらいですが、実物は銀が青く光り、すばらしく綺麗です。

2012年6月1日金曜日

すばらしき才能

僕には、紫穂と優花という二人の娘がいます。この二人‘字’が異常にうまい。二人とも‘段’はあっという間に飛び越えて‘特待生’です。特待生とは、師範の手前です。あとは、大人になれば師範になれます。下の娘の優花にいたっては、小学生にして特待生になりました。字がうまいというのは一生役に立つ事だと思います。そして、かっこいいです。上の娘の紫穂が最近は百人一首を全て書いています。それが、なんだかスゴクかっこいいんです。書いた物を集めてインテリアデザインにしたいぐらいです。僕が‘和’をコンセプトにしたお店を出す時には、是非二人の感性を看板やインテリアデザインに活用したいです。

ビアグラス制作 Vol.2

制作中のビアグラス~暑くなってきたので、早くこれで一杯やりたいけど、忙しくてまだ制作途中のままです。でもだいぶ深しぼりになってきました。


真っ平らの銀板から段々とグラスの形になってきました。奥行きのある物~これを深くしぼると言うのですが、この深しぼりは大変です。若干1ミリ程度の厚みの銀板を何千回何万回と叩いて厚さ均一に延ばしながら同じ形にしぼっていく作業は気が遠くなります。今の時代、この金属をしぼる作業は機械であっという間にできます。しかも、ものすごく均一に!!銀器ショップで売られている銀製のグラスなどはほとんど全て機械でしぼられています。それをあえてなぜ気の遠くなるような手作業で作るのか?これはもう自己満足の世界としか言いようがありませんが、昔の人のすばらしい技術をいっぱい取り入れて、自分の作品に活かせたらと思ってます。

最近、肘が腱鞘炎になってしまってすごく痛くて困っています(泣)