2014年12月26日金曜日

Tea スプーン




今日は今年最後の休みでした

この後、1月7日まで休みがとれません

マジ辛いです~



貴重な休みに木工作業してたら1日があっという間に終わりました


黒檀削ってTeaスプーン作ってみました




まず、作りかけのTea Cupの部品を先日作りました




 取っ手の支えになる部品です



この部品のデザインに合わせたTeaスプーンを作る事にしました




硬い黒檀を削っていきます



アウトラインを削り出すだけでも一苦労です





髪型、モヒカンにしました~~どうでもいいけど、とにかくせっせと削ります



硬くてけずれていかないんです~

何度も何度も根気強く削っていきました



そして出来たTeaスプーンがこちら!!



大きく右曲がりに変形させた面白い形状を作り出してみました




      








2014年12月2日火曜日

Otona Kawaii

 


さっき、下の娘・優花が学校帰りにドーナツを1箱買ってきてくれた




「今日まで100円だったから…」と




なんだか、すごく嬉しかった…









今年も姉妹そろって県展に入選したので、明日まで近代美術館に展示されています




時間なくて観てないから、明日行ってくるかな~❤


 
 
 
 

木目金バックル Vol.5




今日はバックルの裏金具の紹介です

まずベルト通しの金具を作ります

溶かした銀塊をローラーで細長い角棒に延べ出します

角棒を金床の上で叩いてだいだいの角をつぶしていきます



角がある程度とれたら、よくナマして線引盤に通します




ナマして柔らかくなっている銀棒をエンマというでっかいペンチみたいな道具で
線引盤の丸い穴を一気に引き抜いてキレイに丸めちゃいます


線は真円より楕円の方が強度が強いので、この丸めた線を直角に折り曲げてから
叩きシメながら楕円にしていきます



この部品と爪をバックルの裏にロウ付けします

ベルトを通す金具にはすごく力が掛かりますのでロウ付けにも気を使います



バックル本体にすでに銀の三分ロウと五分ロウを使っていますので
本来なら、金具付けは七分ロウで行いますが、今回は金ロウを使います

金ロウは銀ロウよりも金属へのくい付きがしっかりしています

力が加わる部分ですので強度にこだわり、銀7分に代わって10Kロウを流し込みます



爪もただ真っ直ぐに立てただけでは、ベルトの穴からすぐに抜けちゃいますので
斜めに角度をとって爪立てします





こんな感じにセットして10Kロウを流しこんでバックルの裏側が完成です











2014年11月14日金曜日

木目金バックル Vol.4




今年も残りあと一ヶ月ちょっとで終わりです


年内にやらなきゃならない事がいっぱいで
疲れからか風邪は治らないし、背中もパンパンです


工芸展の準備もできないでいますが、ちょっとバックルいじりしてみました






前回の板に丸みを帯びさせた物です


その四辺を内側に窪ませるようなラインで整え、より丸みを帯びました






次に、当金に沿って粗し加工を施したカラカミ槌で外枠を粗し打ちしてみました


ちょっと雑な感じになってしまわないか不安な気持ちで試してみたのですが、
キレイに磨き込んだ面と粗し打ちの面が共存してて、なかなか面白いです






時間ある時に、次は裏の金具作りします






2014年11月3日月曜日

名倉砥石

 

(^^♪


良い砥石を手に入れました


名倉砥石(なぐらといし)です


名倉砥石は天然砥石で、近年では無くなってきてしまったので、
なかなかありません

スルガ炭も手に入れました


緑と白のは人工砥石・グレーの長いのが名倉砥石・奥のはスルガ炭です




僕の作品は木目金を使うことが多いので、平面面積が大きい物が多いです
平面の磨きは難しいです


リューターの先を何種類も交換しながら、色んな研磨剤を駆使して磨いても
結局は回転式なので、手磨きの美しさは得られません



大きい面積の僕の磨き方は

荒いペーパーで大まかに削いで、荒目砥石、中目砥石、細目砥石、炭砥ぎです



砥石+炭砥ぎやった事ないひとは、是非試してみて下さい

いつもの磨きとは違う奥行きのある仕上げを手にできます

2014年11月1日土曜日

Tea Cup Vol.3




Tea Cupの続き

今日は、取っ手の金具です

小さい金具を鍛金技術で作っていきます



まずは、角の小さいタガネを削り出します




削って成形したタガネがこちら


右は黒檀で作った取っ手です

取っ手の先と同じ形のタガネを削り出しました

こんな小さい小指の太さもない程のタガネです



この小さなタガネを当金にして取っ手とCupの接続部品を作ります


小さい銀板に窪みをつけて、このタガネに当てて絞り込みます


こんな感じのかわいい鍛金です

取っ手と同じ形にもっていき、嵌めてみます


こんな感じ~



耳たぶについたイヤリングみたいでかわいい!!

もう一か所、取っ手の下の接点にも部品を作らないといけないので

またそのうちにアップします







2014年10月26日日曜日

Tea Cup Vol.2






Tea Cupの続きです。


これまた、忙しくて久しぶりの更新です。



前回、高台が高すぎてお茶碗みたいだったのを整えてロウ付けしました。

丸い物の上にロウ付けするのは、頂点がズレたら終わりなので、気が張ります。

カラゲ線で固定して、何度も確認してから、火を入れます。




Cupがある程度仕上がったので、ソーサーの制作です。

平らな銀板の端だけ軽く絞り、エレガントな感じにしてみました。






こんな感じで少し先を立ち上げました。

この板に高台を付けて、前回言っていた黒檀を嵌めてみます。

真ん中の丸穴に合わせて、黒檀を成形します。

 

黒檀が硬くて本当に大変です。

高台の側面が窪んでいるので、それがピッタリ合うように何度も調整しながら嵌めます。


 嵌めこんだ物がこれです。


                              表


                              裏


黒檀を成形する事ができて、一安心です。



その勢いで取っ手も作りました。




切り出してから、取っ手の曲線を出すのに苦労しました。




でも、黒檀キレイで気に入りました。

黒檀でTea スプーンも作る事にしました。

こんな感じで完成に近づいてきましたよー





取っ手をとりつける部品を作って、Tea スプーンの制作が完成したら、またアップします。








2014年10月11日土曜日

木目金バックル VOL.3



バックルVol.2から随分な時間が経ってしまいましたが、制作更新です

前回、バックル用の木目金を作って、そのまま放置されていました



その木目金をキレイに切って切嵌めします




木目金を切り、それと同じ形に、今度は銀板を切り抜きます

嵌めこんだ物にさらに銀張りをして、火にかけます


これが、切嵌めに銀張りを施した物になります

銀張り用に2ミリ板を使用しました。これは、前回100gの銀を溶かして塊りにしたものを
延ばして板にしたものです。

バックル厚み計3ミリとなりました

金槌でいきなり叩いて曲げていくには、厚みがあって難しいので、デカい木槌で
ある程度の形を出してからにします


丸い窪みの中で木槌を振り落とすと、太鼓腹の板になっていきます


こうして、ある程度の曲面がでたら、当金にあてて今度は金槌で成形しながら
シメていきます


この当金は、前回キレイに磨き出した物です

バックルの厚みが3ミリとなかなか暑い板なので大変です

また、次のステップで紹介します














2014年9月5日金曜日

蝶チョウ ペンダントトップ




こんにちは

忙しくて、お盆休みもなく、あっという間に夏が過ぎていきました

ブログの更新も久々です


蝶チョウの続き

この前のワックスをキャストして金属になりました



キャストあがりは肌荒れしているのでキレイに磨きあげます


次に、この小さな石座を本体にハマるか調整中



石座に宝石がきちんと収まるかも確認して合体させます



本体と石座4個を組んで、火にかけ、ロウを流してキレイに全部の接点にロウがまわるか
石座の高さがキレイに揃うかドキドキです



全部のパーツがキレイにくっつきました



あとは石座に宝石をはめて爪を倒します

石が傾かないよう慎重に調節しながら石留めします




                       蝶チョウの完成!!
















2014年7月22日火曜日

木目金バックル Vol.2




暑いっ!!  マジ暑いです~~~


この暑い中、更に暑くなる事やってました


バックルに使う地金作りです


猛烈に汗がポタポタでした



バックルに使う地金のため、厚みも幅も出すために銀を100グラム溶かしました


量が多いため、両刀バーナーで、2本使うから2倍暑かったです


100グラムなんとか溶かして型に流し込みました




 この後は外作業しましたよ~


バックル制作に使う当金の準備です


鉄を削るため、鉄粉が材料や道具に入ると面倒なので、外の作業です




この当金は、お師匠様から頂いた大切な道具です


当金の角度調整のため、ヤスリで削り出します




大切な道具なので、傷ひとつ残しません


ヤスリで整えたら、ジュエリーを磨くようにキレイにピカピカに仕上げます


いい具合の太鼓腹です


バックルのキレイなラインを出せそうです



もう暑くてヘトヘトなので、今日はここまで!!









2014年7月18日金曜日

木目金バックル




今、木目金を使ったバックル制作をしているので、制作過程を綴りたいと思います。

まずは、木目金を作るために、板を切り出します。



作りたい大きさをイメージしながら、20枚ぐらい切り出します。

この切り出した板をキレイに処理します。



ヤスリ状のスポンジで一枚一枚、両面をキレイにヤスリます。

これは、金属の表面の酸化膜を落として、生の純正な金属部分を出してやってます。
これを怠ると、火で溶かした時に金属分子が密着しなく、失敗に終わります。

地道な作業ですが、すごく大事です。



これが、キレイに処理した板を積み上げた物です。

これを火にかけて溶着します。


 20枚以上の板が重なり、分厚い一つの塊りができたら、
ひたすらナマして叩いてナマして叩いてを繰り返していきます。


これを繰り返すことで、2㎝ぐらいあった厚みをどんどん落としていきます。

この時、上下からの力により側面が上と下が延べ出して、真ん中がくぼんできます。
このくぼみができたまま、叩き続けると最後に割れの原因になります。



これは、だんだん薄くなってきた塊り。
光っているところが側面ですが、写真のように、くぼみを作らずに打ち込んでいく事が大事!!

これ、割れやハゲが出来ないように木目金を作るには、かなり重要な事です!!



厚さ5ミリぐらいになってきたら、ナマし叩きに加え、彫りこんでいきます。

だんだん模様が出てきました。



これが、厚さ3ミリぐらいの状態です。

イイ感じで模様が出てきました。

ここまで来たら、あとは割れない事を祈るばかりです。

慎重にナマしを何度も入れながら、厚さ1ミリまでもっていくと…





                        木目金の完成!!



これはまだ、バックルの部品としての一部なので、続きはまたあとで!!