随分と古い作品です。ジュエリー学校時代に作ったものですが思い入れのある作品です。
初めてカボション(半丸のふっくらカットの石)の石座を作る課題だったのですが
この時まだ‘合わせる’という難しさも知らずにライターケースを作ろうとチャレンジしたものです
カボション石のふくりん留めを勉強するレベルでしたから叩いて合わせるなんていう技術なんてもっていなかったから全てが一発勝負的な感じで作っていました。
合わせの難しいところは計測したサイズとピッタリすぎてもダメ。
最後のなんともいえない絶妙な合わさり具合を出す事です。
この時は100円ライターの形状に合わせるためにはどう作れば良いのか色々な先生に聞きまくりました。金属加工の課題だったのでワックスを使う事はNGだったので先生たちもかなり頭を悩ませていました。結局、木型を作って当金の代わりにするという、言うなれば鍛金です。
これが鍛金デビューの作品です。カボションの石座を作る授業だったのに、この作品ひとつで色々な技術を学びました。
木型を作ったり相当な時間を費やしましたが完成してライターをセットしたときは感動しました。
ゆるくスっとケースに入っていき、入り終わるところでキュッと絞まる。
なんとも絶妙な合わさり具合に仕上がった作品でした。
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