一枚の木目金から、作品に使いたい柄が出ている部分だけを切り取るので、切れ端が出ます。この余りをあさって、ふと作り出したリングです。前回、丸めてヤスリ始めた所までアップしました。それをキレイによく磨いて色あげしました。色あげとは、キレイに磨き上げた作品をまず大根おろしに浸します。その後、緑青と硫酸銅を溶かしたお湯で20分程煮込みます。金属に大根おろし?煮込む?なんだか、料理みたいな実験みたいな不思議に思う人も多いと思いますが、これは、昔から行われている伝統技術です。色あげすると、前回よく判らなかった金属の色がはっきりと出てきました。純銅は赤に、赤銅は黒に、四分一銀はグレーにと色がつきます。金・銀・プラチナには色がつきません。そして、色あげが終わり完成したのが、こちらです。とても渋いリングに仕上がりました。
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