2011年2月23日水曜日

新作ペンダント Vol.6

地金の相場が毎日騰がり続けていて本当に困っています。どこまで騰がっていくのやら・・・
前回のパーツをロウ付けして、だんだん形がみえてきました。次はバチカンと、それをつける丸カンを作っていきます。まずは、丸線の制作からです。溶かした銀をローラーで細長い角線にしたら、線引盤を使って目的のサイズまで延ばしていきます。地道な作業です。今回はより線を作るので、細めの丸線を作りました。

2011年2月19日土曜日

新作ペンダント Vol.5


肩の調子も良くなったので叩き始めました。厚さ2センチある塊を叩いて彫ってを繰り返し、厚さ1ミリまで叩き込みました。すると、こんな複雑な文様が入った地金が完成します。これが、木目金です。今度は、これを、切り出して三角部品を3つ作りました。だんだん形が見えてきました。この三角板3つ作るのも全て地金作りからやったので、とても時間が掛かりましたが、金属を溶解して、形ある物にしていくのが、楽しいです。次はこの部品のロウ付けです。一番気を使う作業なので、気合入れて頑張ります。

2011年2月13日日曜日

新作ペンダント Vol.4


銀と赤銅を20枚重ねて溶着して塊を作りました。この塊を叩いて彫って木目金を作り出します。叩いて叩いてひたすら叩いて、ある程度の厚みまでいったら、これを彫ります。写真ではやたらとギラギラしてて解りづらいですが隙間なく彫ったあとです。異なる金属で交互に層を作っている塊なので、これを彫る事により文様が出てきます。叩いては彫るを何度も繰り返す事で文様が複雑になっていきます。 最近、ずっと大きな金槌を振って作業してるので、ちょっと肩が痛くて腕があがりません。

2011年2月12日土曜日

新作ペンダント Vol.3

今回使う木目金の制作を始めました。まずは、銀と赤銅を同じ大きさに切り出します。銀10枚と赤銅10枚のプレートの表面をキレイに研ぎます。表面が酸化してるとうまく溶着しないため、キレイにしたら、この20枚のプレートを交互にミルフィーユ状に重ねて鉄治具で固定します。これを火にかけて溶着します。ロウ材を使わずに金属の融点の違いを利用してくっつけて塊を作り出します。その厚み2センチ程度あるミルフィーユ状の塊です。これを叩き込んでいきます。

2011年2月11日金曜日

印台・平打ちリング完成

大工の将さん・幼馴染の斉藤将司氏から依頼を受けた印台・平打ちリングが完成しました。かっこ良く仕上がりました。本人もすごく気に入ってくれて、嬉しいです。

2011年2月9日水曜日

新作ペンダント Vol.2

昨日の続き。銀を溶かして塊にしたら、叩いて締めていきます。いい感じに厚みと形を出したら、ヤスリで削ってキレイな三角形を作りました。これは土台部分なので、次はメインになる部分を作っていきます。同じように溶かした銀の塊を今度はローラーで薄くして、これを切り出します。この作品では同じ比率の三角形を3つ使います。象嵌したようにキレイにはめ込んだような仕上がりにしたいのですが、角度がある物のロウ付けは少しのズレで全てがくるってしまうので、ロウ付けをピッタリ、キレイに一発で決めたいです。面積がある平面やはめ込みのロウ付けなので、どんな風にロウをさすか、考え中! 悩んでるので、今回使う木目金を制作しながら考えることに・・・

2011年2月8日火曜日

新作ペンダント Vol.1

制作途中の物がいくつかあるのですが、3月に足利市で行われるアーティストフェスタへの出展が急遽決まったので、こちらの制作も同時進行でやっています。今日は、ペンダントを作り始めました。まずは、銀を溶かして土台作りからです。写真のつぶつぶは銀笹吹きです。これを溶かして塊を作ります。三角の厚い板をつくりたかったので、簡易的に作った型に流しました。今日は制作時間がとれないので、続きは明日へ。

2011年2月7日月曜日

赤銅・木目金バングル Vol.4

制作途中のバングルを久しぶりにいじり出しました。前回キレイに成形するところまでいきました。次は石座を作り出します。写真の黒いオニキスを2つはめるため、石がぴったり入る石座を小さい銀プレートを巻いて作りました。これをバングルにロウ付けします。銀のロウ付けは火で熱を帯びた方へ流れてしまいます。そのため、小さな石座にだけ火を当てても本体にくっつく事なく、石座にだけロウがまわってしまいます。これが、銀のロウ付けの厄介なところです。全体を火にかけるので、せっかくキレイにした木目金を傷めないように、酸化防止剤で薄いガラス質の膜を木目金に作ってあげます。石座のロウ付けが完成した直後の写真です。